川崎市|川崎市子ども・若者調査 報告書の結果

query_builder 2021/08/10
ブログ

 令和3年3月の「川崎市子ども・若者調査 報告書」について、川崎市民の方々に関係ある部分を抜粋しながらみていきたいと思います。この調査の目的は、川崎市の子ども・若者や子育て家庭を対象に、生活状況や生活意識、行政に対する意識等についての調査を多面的に調査することにより、「第2期川崎市子ども・若者の未来応援プラン」策定(令和3 年度予定)の際の基礎資料とすることとされています。


<参考>

「川崎市子ども・若者調査 報告書」(令和3年3月版)https://www.city.kawasaki.jp/450/cmsfiles/contents/0000131/131033/kodomowakamono.pdf

「」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/assets/2021_whitepaper_all.pdf


子ども・子育てに関する悩みについて

子どもに与える食事のことで悩んでいる

 川崎市の子ども・子育てに関する悩みについて、「生活習慣や発達、体調に関すること」に悩みを抱えている方(732人)に、心配ごと・悩みの内容を複数回答で聞いたところ、次のような結果が出ています。


  • 「子どもに与える食事のことで悩んでいる」  31.4%
  • 「子どもに基本的な生活習慣(あいさつ、規則正しい食生活、整理・整頓など)が身についていない」 29.1%
  • 「きちんと発達しているのかがわからない」  25.1

「川崎市子ども・若者調査 報告書」(令和3年3月版)https://www.city.kawasaki.jp/450/cmsfiles/contents/0000131/131033/kodomowakamono.pdf62頁より引用

具体的に点でお悩みを抱えていらっしゃるか気になるところであります。心当たりがある方いらっしゃいましたら、右下のチャットかお問い合わせフォームからご教示いただけると嬉しいです。管理栄養士の方に取材してみようと思います。


子育て環境に関する心配ごと・悩み

 川崎市の子ども・子育てに関する悩みについて、「子育て環境に関すること(例:遊ぶ場所など)」にお悩みを抱えている方(802人)に、心配ごと・悩みの内容を聞いたところ、次のような結果が出ています。

  • 「子どもが犯罪に巻き込まれないか不安である」  44.4%
  • 「病気の時など、急を要するときに子どもの面倒をみてくれる人や施設がない」 40.9%
  • 「子どもが自然体験をできる場が少ない」 40.0%
  • 前掲報告書の63頁より引用


40.9%を占める「子供の面倒を見てくれる人や施設が少ない」については、制度の広報が必要かもしれません。この点、当事務所のお知らせでも掲載させていただきましたが、川崎市では「ふれあい子育てサポート事業」を展開しています。また、保護者が週3日以内又は月64時間に満たない就労や就学、病気や冠婚葬祭などのためにお子さんを家庭で保育できない場合に、一時的に保護者に代わって保育をする制度もあります(詳しくはこちら。川崎市のホームページに飛びます。)。ただ、これも文面だけでパッと見てはわからないので、後日当事務所ブログで改めて解説しようと思います。

 子どもが自然体験できる場が少ないという点も、重要かもしれません。というのも、3~4歳はちょうど幼少期の記憶が残り始めますが、いまはお祭りができませんから、その年齢の子はお祭りを知らないんだそうです。ですので、保育園や幼稚園では、園内でお祭りの雰囲気を知ってもらうための取り組みをしていると聞いたことがあります。

 事務所運営していく上で、資金に余裕ができたら、子どもたちに安全で楽しい場を提供するというのも考えてみようかなと思います。バスだったら自分で運転すればいいし(いわゆる白タクはダメですよ!)。

コロナ禍による影響

 2,223人に新型コロナウイルス感染拡大前と比べて、子どもの生活面で心配なことがあるか聞いたところ、「テレビゲームやパソコン、スマートフォン、タブレット端末などを利用する時間が増えた」が 43.4%と高い割合を占めています。

 他方、令和3年版消費者白書41頁を見ると、「小学生の息子がコロナ 禍で外出できず、自宅でタブレット端末のオンラインゲームを利用し高額課金してしまった」 など、オンラインゲームで高額課金をしてしまうケース等の相談がかなり増えているそうです。また、前掲消費者白書には、次のような結果が公表されています。

 各年齢層の平均契約購入金額は、「10歳未満」で約16.9万円、「10歳 から17歳」で約33.9万円、「18歳から20歳未満」 で39.0万円と、年齢層が上がるほど高額になっているという結果が出ています。
 高額契約の原因としては、保護者のクレジッ トカード情報や、携帯電話のキャリア決済を無断で利用してしまうケースがあるほか、保護者のクレジットカード情報が端末やアカウント等 にひも付けられている状態で、子どもがゲーム をするうちにアイテム購入などの課金を繰り返 してしまい、意図せずに金額が膨れ上がるケー ス等があることが影響していると考えられます。
消費者事故等に関する情報の集約 及び分析の取りまとめ結果の報告(令和2年度)https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/assets/2021_whitepaper_all.pdf

前掲消費者白書42頁より引用


子育てに関する相談先

 2,223人に対して子育てに関する相談先を聞いたところ、「家族・親族」が88.0%という結果が出ています。意外だったのが、「相談・支援機関(市役所や区役所の職員など) や保育所・幼稚園などの施設の職員」が30.5%と高い割合を示している点です。消費者センターなどへの相談については、実は市役所等への問い合わせは必ずしも高い割合ではなく、子育てと消費者相談で何が違うのか、気になるところであります。

 また、子育てについても法律専門職に相談されるのも良いかもしれません。弁護士の先生や行政書士の先生方は、行政との連携について得意としており、かつ、法的観点から助言をすることができます。信長行政書士事務所でもそのようなご相談を、可能な限り受け付けております。

とりあえずのまとめ

 報告書は、実に624頁にもわたる大容量ですので、とりあえず今回は「保護者の状況」に関する部分を取り上げてみました。

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