東京証券取引所の新市場区分について

query_builder 2021/09/10
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 東京証券取引所(以下「東証」といいます。)はこれまで、市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQスタンダード、JASDAQグロースというように、市場を5つに区分していました。しかし、2022年4月4日を目途として、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つに区分を見直すことを公表しています。

 キーワードとなるのは、流動性ガバナンス経営成績です。

市場の種類について

プライム市場


 多くの機関投資家の投資対象になるような規模の時価総額を持ち、高いガバナンス水準を備え、投資家との対話を中心に据えて、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場であるとされています。



・プライム市場の上場基準

流動性について

日本取引所グループ「市場区分見直しの概要」(https://www.jpx.co.jp/equities/market-restructure/market-segments/index.html)より引用


ガバナンスについて

いわゆる安定株主が3分の2を占めることない公開性

前掲日本取引所グループ


経営成績について

前掲日本取引所グループ


なお、これらのほか、株式の譲渡制限や証券代行機関の選定などの共通基準が設けられるとのことです。

スタンダード市場



 スタンダード市場では、公開された市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業向けの市場となることが想定されています。




・スタンダード市場の上場基準

流動性について

前掲日本取引所グループ


ガバナンス

上場会社として最低限の公開性

前掲日本取引所グループ


経営成績

前掲日本取引所グループ


なお、これらのほか、株式の譲渡制限や証券代行機関の選定などの共通基準が設けられるのはプライム市場と同様です。

グロース市場


 高い成長可能性のある事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られるが、事業実績からリスクが高い企業向けの市場です。

 グロース市場でのキーワードは、事業計画流動性ガバナンスとされています。



・グロース市場の上場基準

事業計画について

次の全てに該当すること。

・事業計画が合理的

・主幹事証券会社の見解が提出済み。

・事業計画、ビジネスモデル、市場規模、競争力の源泉及び事業場のリスク等が適切に開示され、上場後も継続的に進捗状況が開示される。

前掲日本取引所グループ


流動性について

前掲日本取引所グループ


ガバナンスについて

上場会社として海外主要取引所と同程度の基準を充たす公開性

前掲日本取引所グループ


新市場区分への移行プロセス

上場企業による選択


 まずは、上場企業に対し、各市場区分のコンセプトや上場基準を踏まえて、自己の移行先となる市場区分を選択することが求められます。その後の流れについては、次のとおりです。

前掲日本取引所グループ



まとめ

まとめ


 まずは上場済みの会社において、移行先の市場の選択することが求められます。その後に、各種基準に照らして会社の実態が検討されることとなると思います。日にちが段々と迫ってきており、今後の各社の動きに注目です。

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