合格後の行政書士登録手続について

query_builder 2022/02/04
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※このページは、これから行政書士になろうとする方がその申請方法について不安を少しでも解消できればという思いで、筆者の経験に基づいて記載していますが、その記載自体は所感などもあり、必ずしも正確ではないことにくれぐれもご注意し、実際に入会手続をする場合には、各都道府県行政書士会の指示したとおりに行ってください。

※本ページを参照し、これによって生じた不利益については、誠に恐れ入りますが当事務所は一切責任を負いません。


 先般、行政書士の合格発表がなされました。合格率は11.18%とのことで、合格された方におかれましては、誠におめでとうございます。


 今後、行政書士として登録されることを予定される方は、期待と不安の入り混じった感情をお持ちだと思います。


 そこで今回は、昨年の自分の履歴を見て、申請書などはどう書くの?ということを中心に、述べてみたいと思います。

行政書士になるための登録手続

行政書士会への入会手続のページへ


 行政書士になる方は、行政書士会に入会しなければいけませんから、まずはホームページを見てみましょう。「行政書士 登録」などと調べれば、ご自身の都道府県の単位会の入会手続方法が記載されているページに行きつくと思います。


 神奈川県だとこのページです。

神奈川県行政書士会「入会手続き」(https://www.kana-gyosei.or.jp/membershipping)より引用





行政書士会の入会申請に必要な書類


 行政書士会への入会に必要な書類は、上記のページに【申請方法】として記載されています。


  1. 登録申請書
  2. 資格を証する書類
  3. 履歴書(両面)
  4. 身分証明書
  5. 誓約書
  6. 事務所の使用権を証する書面
  7. 事務所の位置図
  8. 事務所の平面図
  9. 事務所の外観及び内部の写真
  10. 入会届


 なお、行政書士又は行政書士法人の使用人になる場合や、行政書士法人の社員になろうとする場合には、別途書類が必要ですが、私は経験していませんのであしからず・・・。


 これらをページ記載の入会しようとする行政書士会に郵送で提出します。


 それでは、実際にどのように記載したかなども見てみましょう。

行政書士会の入会に必要な書類の書き方等

行政書士登録申請書


 

 私は電磁的に内容を保存しておきたかったので、ほぼPDFを編集して記載しました。当時、スキャナーがなかったこともありますが・・・


 さて、赤線部を記載漏れの内容に記載します。私のようにPDFで記載する方は、最後に日付並びに氏名及び印鑑は忘れないようにする必要があるでしょう。


 なお、事務所の所在地の電話番号を黒塗りにしているのは、当時まだ事務所の電話番号がなかったので、自身の携帯電話番号を記載して申請したからです。


 これは後々、変更届を出せば変更可能です。ただし、日本行政書士会連合会の検索ではしばらくこの番号が乗るので、営業の電話がかなり来ました。


 それが嫌な方は、行政書士申請の前に電話番号を用意しておくとよいでしょう。

行政書士の資格を証する書類


 行政書士試験に合格した方は、その合格証(の写し)です。のちのち原本は持参して行政書士会に行くことになりますので、大切に保管しておきましょう。



 税理士の方や元公務員の方は、それぞれ別の書類が必要となります

行政書士登録のための履歴書(両面)


 履歴書のおもてはこんな感じに記載しました。



 私の場合、経歴が複雑ですから記載も複雑になってしまいます。(在職中に大学入学や紹介予定派遣など。)


 当時は記載の仕方は合っているか不安だったため、神奈川県行政書士会に電話で問い合わせました。不安があれば問い合わせるべきです。そして、基本的にその問い合わせる姿勢は行政書士業務では大事だと思います。


 「まぁいけるっしょ」で提出するのは今後の行政書士業務でもその癖が身につきそうだったので辞めました。


 神奈川県行政書士会は丁寧にご回答いただけましたので、無事に記載が完了し、特に問題なく受け付けてもらえました。


 


 うらはこんな感じです。事務所を自己所有か賃貸かで迷っている方は、住所が日本行政書士会連合会のホームページに載るのが嫌な方は、借りるといいでしょう。

 

 ただ、節約するなら自己所有がいいと思います。その事業のための光熱費等(その事業のためという認識は必要です。)はもちろん税金の面でも経費になったり、なにより支払も楽だと思います。


 総合的に判断されることをおすすめします。

行政書士になろうとする方の身分証明書


 身分証明書は、提出前3か月以内のものが必要です。



 これは本籍のある市町村へ足を運ぶか、又は郵送で依頼する必要があります。


 破産宣告又は破産手続き開始決定の通知を受けていない旨の証明が付記されたものです。


 たしか私が市役所に依頼したときに「これを依頼されたのが初めてなので、市役所でもよく調べて対応しますから、お時間ください」的なことを言われた記憶があります。


 もしかしたら、市役所の職員の方々も慣れていない場合がありますので、その点注意が必要です。

行政書士としての誓約書


 行政書士誓約書は、こんな感じです。


 PDFで作成する方は、押印などを忘れないようにする必要があります。

行政書士事務所とするための使用権を証する書面


 行政書士事務所の使用権を証する書面は、賃借する場合には契約書とその登記事項全部証明書が必要です。



 契約書は賃借したときの契約書です。


 また、その登記事項全部証明書が必要ですが、このとき神奈川県行政書士会では「建物登記簿謄本」と記載があり「これはなんだ?」と迷った記憶があります。


 普通に、法務局でとることができる登記事項全部証明書のことでした。


 賃借する際に、地番などは教えてもらえない可能性がありますので、実際に法務局へ行って青本使って調べる必要があります。このとき、所有者と賃貸人が一致することを要するはずですので、しっかり確認しましょう。

行政書士事務所の位置図


 行政書士事務所の位置図は、手書きでもよいはずですが、私はプリントアウトして赤字で追記したものを提出しました。