景品表示法改正の気配?
本年6月23日、消費者庁は、第4回景品表示法検討会の資料を公表しました。
これを見ると、ステルスマーケティング(広告主が自らの広告であることを隠したまま広告を出稿する行為。以下同じ。)やアフィリエイト広告について、法改正が行われる可能性があるのではないかと感じます。あくまで予想ですが・・・。
ちょっと見ていきましょう。
<参考>
消費者庁「第4回 景品表示法検討会(2022年6月23日)」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/review_meeting_004/029029.html)
消費者庁「今後の検討の方向性(案)」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms212_220622_1.pdf)
消費者庁「景品表示法検討会 工程表(案)」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms212_220622_03.pdf)
景品表示法検討会
直近である第4回景品表示法検討会
第4回景品表示法検討会の議事録はまだ公開されていませんが、資料によれば、「デジタル化等の社会状況の変化への対応」の一環として、ステルスマーケティング等の対応が検討されています。
前掲消費者庁方向性から引用
「4.中長期的な検討課題」と区別されていることからすれば、上記1.~3.については、比較的早急に対応がなされるのではないかと考えます。
さらに、第4回景品表示法検討会では、次のとおり工程表の案も提出されているようです。
前掲消費者庁工程表から引用
上記工程表によれば、年内目途に報告書の取りまとめを見込んでいるようです。
そうすると、その次の国会で景品表示法が改正される可能性もあり得るかもしれません。
具体的な内容はどのようになるかは景品表示法検討会を追っていく必要がありますので、引き続き注視していく予定です。
景品表示法検討会とは?
ところで、景品表示法検討会とは、なんでしょうか?
これは本年3月9日に「景品表示法検討会の開催について」と題して消費者庁から公表されました。
開催の趣旨は、平成26年に景品表示法改正が行われたところ、その景品表示法施行から一定期間経過・デジタル化の進展等を踏まえて検討することとされています(消費者庁「景品表示法検討会の開催について」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/review_meeting_004/assets/representation_cms212_220309_01.pdf))。
検討に当たっての視点は、次のとおりです。
- 景品表示法を下り巻く社会環境の変化への対応 ← 主にデジタル化のことを指していると思われます。
- 厳正・円滑な法執行の確保
- 不当表示等の早期是正
- その他
まとめ
今後の動きに注目
景品表示法については、特にアフィリエイト広告について厳しい指摘がありますから、これを含めた周辺マーケティング方法が法規制に服することになるかもしれません。
いずれにせよ、今後の動きに注目です。
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