コロナワクチンの副反応の改正について
本年12月6日、厚生労働省令第189号によって、予防接種法施行規則が改正されました。
過去のブログでもコロナウィルスには若干触れたことがありますが、今回は、心筋炎と心膜炎が副反応として追加されました。
心筋炎や心膜炎に関する報道
今月に入ってから、いくつかの報道機関によって、厚生労働省の見解が公になりました。
すなわち、次のような内容です。
厚生労働省は3日、米ファイザーと米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチン接種後、若い男性で通常より高い頻度で報告されている心筋炎や心膜炎の症状について、通常の注意喚起から「重大な副反応」に警戒度を引き上げ、医師らに報告を義務付けることを決めた。副反応を分析している厚労省の専門部会で了承された。共同通信「心筋炎を「重大な副反応」に 厚労省、警戒度引き上げ」(https://news.yahoo.co.jp/articles/c737f540fd3ae5a6b170ceb80770c5e1906adb3f)より引用
医療機関から厚生労働省への報告
厚生労働省では、ワクチンの接種後に生じ得る副反応を疑う事例について、医療機関に対して報告を求めて、収集しています。
本年12月3日に行われた第73回合同会合によれば、令和3年2月17日から11月14日までに、次のワクチンについて、それぞれの頻度で副反応の疑いが報告されています。
- ファイザー 0.02%(163,059,502回接種中25,522例)-281件
- モデルナ 0.01%(31,768,352回接種中3,919例)-195件
- アストラゼネカ 0.01%(101,502回接種中12例)
厚生労働省「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou-utagai-houkoku.html)
このうち心筋炎や心膜炎は、ファイザーが281件、モデルナが195件の報告があったとされています。いずれも、2回接種後の若年男性で報告頻度が高いということです。
予防接種法施行規則の一部を改正する省令
これを受けてか否かは定かではありませんが(おそらく受けていますが)、本年12月6日に厚生労働省令第189号によって、心筋炎及び心膜炎が副反応として追加されました。
インターネット版官報「令和3年12月6日特別号外」(https://kanpou.npb.go.jp/20211206/20211206t00097/20211206t000970000f.html)
これは、「病院若しくは診療所の開設者又は医師は、定期の予防接種等を受けた者が、当該定期の予防接種等を受けたことによるものと疑われる症状として厚生労働省令で定めるものを呈していることを知ったときは、その旨を厚生労働省令で定めるところにより厚生労働大臣に報告しなければならない。」(予防接種法第12条1項)に追加するというものです。
すなわち、「病院・診療所開設者・医師は、接種から28日以内に心筋炎や心膜炎の副反応を呈していることを知ったときは、厚生労働大臣に報告しなさいよ」というものです。
まとめ
コロナウィルスワクチンは危険なのか
この点については、厚生労働省は「ワクチンの接種後には副反応を生じることがあり、副反応をなくすことは困難です。接種によって得られる利益と、副反応などのリスクを比較して接種の是非を判断する必要があります。」と述べています。
確かに、接種によって得られる利益はあることは、もはや疑う余地はほぼありませんから、そうすると、接種すること自体を忌避すべき方のほかは、なるべく接種することが望ましいといえるでしょう。
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